日本の原風景を残す世界遺産の地・富山県の「五箇山(ごかやま)」。深く厳かな山々に抱かれ、静かに佇む合掌造り集落の情感豊かな山水美を、400有余年の歴史を誇る伝統工芸「高岡鉄器」の至高の技をもって、一つの急須へと立体的に写し取りました。
本作は、自然への畏敬の念が息づく五箇山の風土を表現した工芸銘品です。蝋型(ろうがた)鋳造によって表現された、起伏に富む険しくも美しい山塊の肌合いには、高岡の誇る漆芸職人により、繊細な金銀蒔絵が一点一点手作業で惜しみなく施されています。光の角度によって柔らかに浮かび上がる金銀の輝きは、山肌に差し込む奇跡的な後光や、冬の柔らかな陽光を想起させ、格別の気品を漂わせます。
鉄器ならではのずっしりとした風格を保ちながら、現代の食卓や茶席でサビを気にせず気軽に使えるよう、内側には上質なホーロー加工を採用いたしました。蓋や摘みにあしらわれた気品ある銅の輝きが、時間の経過とともに鉄肌と調和し、より深いアンティークのような味わいへと育ちます。大切な方をもてなす一杯、あるいは自分を癒す静寂の時間に、日本の精神美を添えてくれる特別な逸品です。
※本製品は熟練の職人による手作りのため、商品ごとに若干の個体差がございます。伝統工芸品ならではの味わいとしてお楽しみください。