完全データ入稿テクニカルガイド
画像について
画像は「リンク画像」または、「埋め込み画像」のどちらで配置いただいた場合でもご入稿いただけますが、それぞれのメリット・デメリットがあります。
弊店では、データの容量が軽い「リンク画像」をオススメいたします。
※「リンク画像」とは、画像の情報を保存せずに、ファイル上に表示しているだけの状態のことです。
※「埋め込み画像」とは、ファイルの中に画像の情報が埋め込まれている状態のことです。
データの容量が重くなってしまいますが、リンク切れやレイアウトずれ等のトラブルがなくなります。
画像のリンク切れを防止するために、イラストレーターのレイアウトデータと同じフォルダ(ご入稿用のフォルダ)にレイアウト上でリンクされた使用中の画像を全て同じフォルダに入れてご入稿ください。
※画像を埋め込み配置してる場合でも、万が一のために上記と同じやり方でご入稿ください。
リンク切れとは、リンクで配置した画像ファイルをIllustratorが読み取ることが出来ない状態のことです。
このような状態だと、画像が抜け落ちた状態で表示・プリントがされてしまいます。
リンク切れとなった場合は、正しい画像データを再配置して、Illustratorファイルを保存する必要があります。
(1)リンクファイル名を変更したとき
Illustratorはファイル名を参照してリンクファイルを認識しています。
データ入稿時など、ファイル整理のために名称を変更したりすると、リンク切れの原因となります。
(2)リンクファイル名の形式(拡張子)を変更したとき
拡張子もファイル名の一部として認識されます。
作業中のPSDファイルやアタリとして仮配置したJPGファイルなどから印刷用に保存したEPSファイルに差し替えるときなどにご注意ください。
(3)リンクファイル名の名前が長すぎる
データを移動すると、移動する環境によっては文字化けが起こってしまい、ファイル名が正しく表示されない可能性があります。
日本語(2バイト文字)なら15文字まで、英数(1バイト文字)なら31文字までを目安にファイル名をつけてください。
(4)リンクファイル名の名前の中に、機種依存文字、半角カナ文字が含まれている
機種依存文字、半角カナ文字は使用しないでください。
代表的な機種依存文字としては、丸囲み数字、ローマ数字、単位などが挙げられます。
(5)リンクファイルのファイル階層を変更したとき
リンク情報は基本的に絶対パスで保存されています。
リンクファイルが含まれるフォルダ名やフォルダの位置が変更されると、リンク切れとなります。
※ただし、Illustratorファイルと同一階層(同じフォルダ)にリンクファイルがあるときは例外となり、優先してリンクされます。
(1)「リンク」パネルのオプションボタンをクリックしてから、「画像の埋め込み」を選択。
データ自体に画像データの情報が取り込まれます。
入稿の際は、イラストレータファイルのみで、画像データは必要ありません。
(そのため、リンクでの配置よりファイルサイズが大きくなり、作業効率は悪くなりますので、印刷データ作成時にリンクの埋め込みをするのがおすすめです。)
※画像データを修正した場合は、配置データには反映されませんので、再度、配置をし直さなくてはなりません。)
CS・CS2のバージョンのソフトで入稿データをご作成の場合は、リンク画像にPSDあるいはEPS形式を使用した場合は、必ず埋め込みに変えてください。
CS・CS2の仕様上のバグによって、画像が分割されて隙間が出来る場合があります。